20世紀最大のバブル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/03 09:13 UTC 版)
「バートン・マルキール」の記事における「20世紀最大のバブル」の解説
日本では、1955年から1990年にかけて、地価が約75倍に高騰した。1990年には、日本の地価総額は約20兆ドルと推定された。これは世界全体の20%に相当し、世界中の株式時価総額の2倍に相当するものだった。 また、地価の高騰を反映し、日本の株価も1955年から1990年までに100倍になった。1989年のピーク時には日本の株式時価総額はアメリカの1.5倍、実に世界全体の株式時価総額の45%を占めるまでになっていた。このような株高・地価高騰の背景には「日本では地価が下がることなどありえない。」「株価は常に上昇する。」という2つの神話があった。高水準の株価、地価を正当化する説明は一つとして検証に耐えられるものでなく、結局1989年の金利上昇を契機に大暴落が発生する。 マルキールは、人間はなぜこうまで歴史と経済のファンダメンタルズを無視し、「今回だけは違うのだ。」という愚かな誤りを繰り返すのかと指摘している。
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