2号20cm砲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 23:15 UTC 版)
「五十口径三年式二〇糎砲」の記事における「2号20cm砲」の解説
妙高型重巡洋艦までの主砲は正20cm(200mm=7.9インチ)口径だったが、列強各国の重巡洋艦は条約制限いっぱいの正8インチ(=203.2mm)砲を搭載していた。たった3.2mmの差ではあるが、日本海軍の20cm徹甲弾の場合では重量で16kg(約14%)近くも差があり、破壊力も正8インチ砲のほうが大きかった。このため高雄型重巡洋艦からは他国と同じ口径203.2mm(=8インチ)砲を搭載した。これを2号20cm砲(正式呼称は五十口径三年式二号二十糎砲)と呼んで、それまでの20cm砲と区別した。対して旧来の20cm砲は便宜上1号20cm砲と呼ばれることが多い。この2号20cm砲はその後、主砲換装後の最上型、利根型重巡洋艦にも搭載された。また、それまで1号20cm砲を搭載していた重巡洋艦各艦も、近代化改装の際に2号20cm砲へと換装した。ただし改装時に2号20cm砲の砲身が足らず、交換ではなく砲身をボーリングして径を広げて使用した例もある。
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