1971年の再演とその後の作品
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「ノー・ノー・ナネット」の記事における「1971年の再演とその後の作品」の解説
1971年のブロードウェイ再演がハリー・リグビーによりプロデュースされ、バート・シェヴラヴは1925年のオリジナル版から大幅に改訂した脚本を執筆した。1925年当時、オリジナル版は卑猥とされており、シェヴラヴはノスタルジックな視点で1920年代の無邪気さを描いた。シェヴラヴは大幅な改訂を加えたが、楽曲は少々のカットや改変はあったもののほぼ完全な形で残された。ベテラン映画スターのルビー・キーラー、およびヘレン・ギャラガー、ボビー・ヴァン、ジャック・ギルフォード、パッツィ・ケリー、スーザン・ワトソンが出演した。若かりしエド・ディクソンがアンサンブルで出演していた。バスビー・バークレーはキャリアのほぼ終盤で監督として名を連ねていたが、のちに出演者やスタッフが語ったところよると名を冠しただけであった。多くの大がかりなダンス・シーケンスのため、引退していたキーラーがこの公演のために復帰し、「I Want to Be Happy」、「Take a Little One-Step」のエネルギッシュなタップダンスで称賛された。リグビーは同僚のプロデューサーのサイマ・ルビンと不仲であり、ルビンはリグビーとの契約を解消し、共同プロデューサーとしての名を削除したが、関係者らはリグビーが公演の成功に貢献したと主張した。のちにリグビーはルビンから$300,000の和解金を受け入れた。 1971年版は好評で、861回上演された。1920年代から1930年代の類似したミュージカルの再演への関心に繋がった。衣装デザインのラウル・ペネ・デュボア、振付のドナルド・サドラー、主演女優のヘレン・ギャラガーがトニー賞およびドラマ・デスク・アワードを受賞した。パッツィ・ケリーがトニー賞助演女優賞を受賞し、シェヴラヴはドラマ・デスク・アワード脚本賞を受賞した。1973年、ロンドン公演が開幕し、アンナ・ニーグル、アン・ロジャース、トニー・ブリットン、テディ・グリーンが主演した。その後、ツアー公演や海外プロダクションの上演も行なわれた。1971年版の上演権は取得可能で、1920年代に初演されたミュージカル作品で最も頻繁に上演される作品となった。 2008年5月、ニューヨーク・シティ・センターで開催された『Encores!』で新たなプロダクションが上演された。ウォルター・ボビーが演出、ランディ・スキナーが振付を担当し、サンディ・ダンカン、ベス・リーヴェル、ロージー・オドネルが主演した。
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