1938年屈斜路地震
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1938年(昭和13年)5月29日01時42分ごろ、弟子屈村付近を震央とするMj6.1の地震が発生し、釧路市と根室市で最大震度3を観測した。この地震によって、屈斜路湖南岸のサッテキナイ付近を中心として、死者1人、家屋倒潰5棟・半崩2棟・破損36棟、道路破損総延長5,010m、橋梁破損2箇所の震害が発生した。本震の10分前には地表の急激な隆起があったという。屈斜路湖の南岸では津波が発生し、和琴半島頸部東岸では最大約90cmの津波が報告されている。この津波の原因として、湖底の地すべりが指摘されている。和琴半島から札友内にかけて集中的に地表に亀裂が生じた。地震の規模の割には地殻変動が大きく、サッテキナイでは2.3mの水平ずれが出現した他、和琴半島東岸で地盤沈下、温泉の噴出などが発生した。余震は当日は100回ほど体感したが、10日間ほどで急激に減少した。
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