1900 グライダー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/01 07:59 UTC 版)
「ライトグライダー」の記事における「1900 グライダー」の解説
最初の機体「1900グライダー」は、オットー・リリエンタールの表に記述されたデータを元にしたものであった。ライト兄弟は気象観測データを元に自転車ショップを営んでいた居住地デイトン (オハイオ州)からノースカロライナ州キティホークへ旅行した。最初にウィルバーが9月12日に到着。飛行場所に選定したキティホーク近郊のキルデビルヒルズの砂丘地での1900年10月5日から18日にかけてのテストでは、期間の大半をグライダーとしてではなく凧としてテストを行うことになった。地上からロープで飛行制御を行った際、たわみ翼による機体の反応は良かったものの、事前に計算していた揚力は得られなかったのである。そのため、人を乗せて自由に滑空させることができたのは一日だけ、僅か十数回に過ぎず、彼らは最後の飛行が終わると着陸地点にそのまま機体を放棄してしまった。兄弟は10月23日に当地を去った。放棄された機体の布地は協力者であったキティホークの郵便局長ビル・テイトの娘の服地となった。残りは1901年7月に強風で吹き飛ばされ、二度と見ることはできなかった。
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