18年間の素描
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/10 03:19 UTC 版)
「ジェイシー・リー・デュガード誘拐事件」の記事における「18年間の素描」の解説
アンティオック、ウォルナット通り1554(1554 Walnut Avenue, Antioch)という所に、ガリドー家はある。 ガリドー家の隣人は「『子供の頃、家のフェンス越しにジェイシーに会った事を覚えている』と言っている。彼はまた、『ここに住んでるの?それとも訪ねて来てるだけなの?』と聞くと『住んでいるの』と彼女は答えました。ちょうどその時フィリップが出てきて彼女を家の中に入れてしまいました」と語った。その後、既にいくつもの大木が庭に生えているにも関わらず、ガリドー家の土地の周囲にはプライバシーフェンスが建てられた。 1993年4月から8月の間、ガリドーは何らかの義務違反で連邦刑務所に戻されている。 ジェイシーは1994年頃と1998年頃、女の子を出産した。その後、人前に顔を見せる際には、ジェイシーは自分がガリドーの娘であり2人の娘は歳の離れた妹であると紹介し、2人の娘もジェイシーを自分の姉であると言っていた。 ガリドー家は印刷会社を経営していた。ジェイシーはその店でグラフィックアーティストとして仕事をしていた。印刷会社の顧客の1人は「私はジェイシーに会ったし、電話で話したこともある。仕事のできばえはとても素晴らしかった」と主張している。 ジェイシーはこの間、仕事の電話に出たりメールをすることができた。またもう1人の客は「彼女は自分が誘拐された事や自分の正体など、全くほのめかさなかった」と主張する。 救出後、この18年間の詳細について余すところなく記した回想録「奪われた人生―18年間の記憶」(2012 講談社 古屋美登里訳)を出版した。 「当局が犯人を逮捕する機会を逃すなど、類例がなく、悲劇的なケース」と認定され、州政府は補償金18億円を支払うことになった。
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