121000000_(プロレス)とは? わかりやすく解説

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121000000 (プロレス)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/07 13:12 UTC 版)

121000000
タッグチーム
リーダー なし
メンバー 山下実優
伊藤麻希
名称
  • 121000000
  • ポ●テピピック
デビュー 2021年
解散 2025年
団体 東京女子プロレス

121000000(ワン・トゥー・ミリオン)は、かつて活動していた山下実優伊藤麻希によるタッグチーム

来歴

2018年8月4日DDT主催イベント「闘うビアガーデン」の東京女子プロレスDAYの企画として開催された「Yeah!めっちゃタッグトーナメント」で、組み合わせ抽選によりタッグを組むことになった山下実優伊藤麻希が「ポ●テピピック」というチーム名で出場[1]。1回戦でデスヴィーナスマニア(ヒカリ&愛野ユキ)を下すが、準決勝で怪獣戦隊カイジュウジャーVS英雄戦隊パミレンジャー中島翔子&ハイパーミサヲ)に敗れた[2][注釈 1]。その後はタッグを組んで試合を行う機会はあったものの、チームを結成して活動するまでには至らない状態が続いた。

両者がタッグを組んで活動を始めたのは、2021年1月16日の成増アクトホール大会での出来事がきっかけである。この日、伊藤は遠藤有栖とのシングルマッチで勝利した後、リング上で2月11日後楽園ホール大会でNEO美威獅鬼軍沙希様&メイ・サン=ミッシェルと対戦する試合を組むよう要求した[3]。伊藤は当初、自身だけでNEO美威獅鬼軍の2人と対戦するつもりで、バックステージでもそのようにコメントしていた。しかし、その場にいた記者たちの雰囲気を感じ取ったのか、伊藤は控室でグミを食べていた山下を連れてきて、両者のタッグでNEO美威獅鬼軍との試合を組むよう求めた[3]。強引な流れに山下は最初戸惑ってはいたものの、いつか沙希様にシングルマッチで負けた借りを返したいと考えていたこともあって了承した[4]。要求が通って実現した後楽園ホールでの対戦では、伊藤がメイ・サンからフォール勝ち。リング上での山下からの正式なタッグ結成と「"ふたりはプリンセス"Max Heartトーナメント」参戦の呼び掛けに伊藤は応じた[5]

2月21日、タッグトーナメント2回戦で白昼夢辰巳リカ&渡辺未詩)から勝利[注釈 2]した後のバックステージで、チーム名を「121000000(ワン・トゥー・ミリオン)」としたことを発表。名付け親は上福ゆきで、なかなか良案が浮かばなかった伊藤が上福に相談して考えてもらったものである[6]

初戦突破後、3月6日に練馬Coconeriホールで行われた準決勝で享楽共鳴(中島翔子&ハイパーミサヲ)に勝利して決勝へと進むが、同日にメインイベントとして行われた決勝戦では山下が沙希様にフォール負けしてしまい、NEO美威獅鬼軍の雪辱を許す結果となった[7]。その後、沙希様&メイ・サンは2021年4月17日の後楽園ホール大会でプリンセスタッグ王座を奪取[8]。山下と伊藤は5月15日板橋区立グリーンホール大会で王座獲りに名乗りをあげ[9]6月17日の後楽園ホール大会で挑戦するが、山下が沙希様にレフェリーストップで敗北して王座獲得に失敗[10][注釈 3]11月25日の後楽園ホール大会では、マジカルシュガーラビッツ坂崎ユカ&瑞希)に王者チームが移ったプリンセスタッグ王座に再度挑戦するが、山下が瑞希のキューティースペシャルで3カウントをとられてしまい獲得することはできなかった[12][注釈 4]

2022年、ふたたび開催されることになった「"ふたりはプリンセス"Max Heartトーナメント」にエントリーするが、初戦で敗退[14]、タッグ王座への挑戦の機会もなかった。しかし、2023年大会は順調に勝ち進み、2月11日の決勝で享楽共鳴を破って優勝[15]3月18日の「GRAND PRINCESS '23」でWasteland War Party(マックス・ジ・インペイラー&ハイディ・ハウイツァ英語版)に勝利して、団体外に流出してしまっていたプリンセスタッグ王座を取り戻すことに成功した[16]。しかし、4月1日カリフォルニア州ロサンゼルスで行われた東女初の海外興行での初防衛戦でマジカルシュガーラビッツに敗れてしまい、13日で王座を明け渡す結果に終わった[17]

2024年の「"ふたりはプリンセス"Max Heartトーナメント」は、伊藤が1月4日の後楽園ホール大会での試合後に腕の痺れを訴えて欠場[18]したことで不出場[注釈 5]。再始動は、山下と伊藤の両者がともに国外でのスケジュールを終えて日本に揃った6月からとなった[20]7月20日の「SUMMER SUN PRINCESS '24」でさくらえみ&瑞希に勝利した試合の後、バックステージでプリンセスタッグ王座挑戦をほのめかし[21]8月18日のDuo CEREZO(新潟県上越市)大会のリング上で王者のでいじーもんきー鈴芽&遠藤有栖)に対して挑戦を表明[22]9月22日の「WRESTLE PRINCESS V」で山下が遠藤にクラッシュ・ラビットヒートを決めて勝利し、1年6ヶ月ぶりにプリンセスタッグ王座に返り咲いた[23]

2025年、山下と伊藤はプリンセスタッグ王者として新年を迎え、1月4日の後楽園ホール大会での防衛戦もクリアした[24]が、直後の「"ふたりはプリンセス"Max Heartトーナメント」は両者ともに国外でのスケジュールが入っているため不参加[注釈 6]。この年のトーナメントを制したのは2年前に優勝を争った享楽共鳴で[25]2025年3月16日の「GRAND PRINCESS '25」で挑戦を受けるが、山下がミサヲに3カウントをとられて王座陥落[26]。試合後、伊藤は「一度離れた方がお互いのためになるとは思ってる」と発言し、山下とのタッグは一時解消となる[27]。伊藤は「強くなってからもう1回やる」「縁があればやりたいかな」と、将来再始動する可能性を残す発言もしていたが[27]8月23日の後楽園ホール大会を最後に東京女子プロレスへの参戦を終了[28]。121000000は事実上の解散状態となった。

タイトル歴

東京女子プロレス

脚注

注釈

  1. ^ この大会の出場チームからは、山下実優&伊藤麻希のほか、瑞希&坂崎ユカマジカルシュガーラビッツ)と中島翔子&ハイパーミサヲ(怪獣戦隊カイジュウジャーVS英雄戦隊パミレンジャー→享楽共鳴)が正式なタッグチームとなり、3組ともプリンセスタッグ王座を獲得している。
  2. ^ 組み合わせ抽選で1回戦シードの枠に入り、両者は2回戦からの登場。
  3. ^ 当時プリンセス・オブ・プリンセス王者だった山下は、この試合後のリング上で沙希様から直接王座挑戦を表明された。両者の選手権試合は6月26日の両国KFCホール大会で行われ、山下が勝利して防衛に成功した[11]
  4. ^ 山下はこの後楽園ホール大会の時点でまだプリンセス・オブ・プリンセス王座を保持し続けており、試合後のリング上で山下は瑞希の王座挑戦表明を受けることになる。両者の選手権試合は2022年1月4日の後楽園ホール大会で行われ、山下が勝利して王座を守った[13]
  5. ^ 正タッグパートナー不在となった山下は、凍雅と組んで出場した[19]
  6. ^ 結果として、山下と伊藤の両者が組んでタッグトーナメントに出場したのは、優勝した2023年が最後となった。

出典

  1. ^ @tjpw2013 (28 July 2018). “2018年7月28日 午後11:09(JST)の投稿”. X(旧Twitter)より2025年10月6日閲覧.
  2. ^ [試合結果] 東京女子 闘うビアガーデン2018~東京女子プロレスDAY~”. 週刊プロレスmobileプレミアム. ベースボール・マガジン社 (2018年8月4日). 2025年10月6日閲覧。
  3. ^ a b TOKYO JOSHI 2021 WINTER~LOVERS~”. 東京女子プロレス公式サイト. 株式会社CyberFight (2021年1月16日). 2025年10月6日閲覧。
  4. ^ “【東京女子】伊藤麻希が2.11後楽園でのNEO美威獅鬼軍との対戦を要求!パートナーには勝手に山下実優を指名”. プロレスTODAY (株式会社リアルクロス). (2021年1月16日). https://proresu-today.com/archives/135973/ 2025年10月6日閲覧。 
  5. ^ “【東京女子】プリンセスタッグ王座防衛の「爆れつ」NEO美威獅鬼軍を破った山下&伊藤がトーナメント参戦に名乗り!”. プロレスTODAY (株式会社リアルクロス). (2021年2月12日). https://proresu-today.com/archives/138854/ 2025年10月6日閲覧。 
  6. ^ “【東京女子】タッグトーナメント4強が出そろった!山下実優&伊藤麻希は「白昼夢」を破り優勝宣言”. プロレスTODAY (株式会社リアルクロス). (2021年2月21日). https://proresu-today.com/archives/140323/ 2025年10月6日閲覧。 
  7. ^ “【東京女子】沙希様&メイ・サンの「NEO美威獅鬼軍」が山下実優&伊藤麻希を決勝で破りタッグトーナメント制覇!4.17後楽園で「爆れつシスターズ」の持つプリンセスタッグ王座に挑戦”. プロレスTODAY (株式会社リアルクロス). (2021年3月6日). https://proresu-today.com/archives/142701/ 2025年10月6日閲覧。 
  8. ^ “【東京女子】プリンセスタッグ王座奪取のNEO美威獅鬼軍に舞海魅星&鈴芽が挑戦表明!「散々やられてきたけど、あなたたちを倒して、もっともっと進化していきます」”. プロレスTODAY (株式会社リアルクロス). (2021年4月18日). https://proresu-today.com/archives/148372/ 2025年10月6日閲覧。 
  9. ^ スプリングツアー'21~The Bullet~”. 東京女子プロレス公式サイト. 株式会社CyberFight (2021年5月15日). 2025年10月6日閲覧。
  10. ^ “【東京女子】NEO美威獅鬼軍が「121000000」を破りプリンセスタッグ王座V2!沙希様が6・26両国で山下実優のプリプリ王座に挑戦へ「そのおベルトを奪って、もっとドン底に落としたくなったわ」”. プロレスTODAY (株式会社リアルクロス). (2021年6月18日). https://proresu-today.com/archives/154105/ 2025年10月6日閲覧。 
  11. ^ “【東京女子】プリプリ王者・山下実優、沙希様との蹴撃戦を制しV2!「最高の状態でチャンピオンとして、トーナメントで優勝したい」”. プロレスTODAY (株式会社リアルクロス). (2021年6月27日). https://proresu-today.com/archives/154794/ 2025年10月6日閲覧。 
  12. ^ “【東京女子】瑞希がベルト挑戦を表明 プリンセス王者・山下撃破し「東京女子を背負いたい」”. 東スポWEB (株式会社東京スポーツ新聞社). (2021年11月25日). https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/126966 2025年10月6日閲覧。 
  13. ^ “【東京女子】山下実優が瑞希を破りプリプリ王座V4を果たし、3・19両国で中島翔子を迎撃へ!「このベルトを懸けて、両国で闘いたい相手はアイツしかいません」”. プロレスTODAY (株式会社リアルクロス). (2022年1月4日). https://proresu-today.com/archives/178852/ 2025年10月6日閲覧。 
  14. ^ “【東京女子】山下実優&伊藤麻希がタッグトーナメント2回戦で上福ゆき&朱崇花に敗れる波乱!「VENYU」は1・29新宿での準決勝で爆れつシスターズと激突”. プロレスTODAY (株式会社リアルクロス). (2022年1月21日). https://proresu-today.com/archives/180499/ 2025年10月6日閲覧。 
  15. ^ “「私が何十年何百年生きてもパートナーはお前だけ」重い愛をぶつけ合う痴話喧嘩に観客が笑顔!タッグトーナメント優勝を果たした山下実優&伊藤麻希が王座奪取を宣言!”. バトル・ニュース (株式会社コラボ総研). (2023年2月11日). https://battle-news.com/?p=95001 2025年10月6日閲覧。 
  16. ^ “山下実優&伊藤麻希が“怪女コンビ”を撃破しプリンセスタッグ王座を奪取!新王者組は米国での防衛戦も視野に”. バトル・ニュース (株式会社コラボ総研). (2023年3月19日). https://battle-news.com/?p=96443 2025年10月6日閲覧。 
  17. ^ [試合結果] 東京女子 TJPW LIVE in Los Angeles アメリカ・Globe Theater Los Angeles”. 週刊プロレスmobileプレミアム. ベースボール・マガジン社 (2023年4月1日). 2025年10月6日閲覧。
  18. ^ 伊藤麻希欠場に関するお知らせ”. 東京女子プロレス公式サイト. 株式会社CyberFight (2024年1月6日). 2025年10月6日閲覧。
  19. ^ 第4回“ふたりはプリンセス”Max Heartトーナメントのエントリーチームが決定! 今年は11チームが参加!”. 東京女子プロレス公式サイト. 株式会社CyberFight (2024年1月10日). 2025年10月6日閲覧。
  20. ^ Kreikenbohm, Philip. “Tag Teams Database » 121000000 » Matches”. Cagematch.net. 2025年10月6日閲覧。
  21. ^ SUMMER SUN PRINCESS'24”. 東京女子プロレス公式サイト. 株式会社CyberFight (2024年7月20日). 2025年10月6日閲覧。
  22. ^ TJPW 中島翔子 Version3~新潟凱旋興行~”. 東京女子プロレス公式サイト. 株式会社CyberFight (2024年8月18日). 2025年10月6日閲覧。
  23. ^ “山下実優&伊藤麻希の「121000000」が1年半ぶりにプリンセスタッグ王座奪還「でじもんともう1回やりたいから、また挑戦してきて」【TJPW】”. TOKYO HEADLINE. (2024年9月23日). https://www.tokyoheadline.com/770987/ 2025年10月6日閲覧。 
  24. ^ “【東京女子】SKE48荒井優希が鈴芽に敗れ、インター王座陥落「また自分が強くなって立ち向かいたい」鈴芽「まだ知らない海外の選手とも戦いたい」”. プロレスTODAY (株式会社リアルクロス). (2022年1月4日). https://proresu-today.com/archives/258521/ 2025年10月7日閲覧。 
  25. ^ “【東京女子】中島翔子&ハイパーミサヲ享楽共鳴初Vでタッグ王座挑戦「ミリオンからベルト獲る」”. 日刊スポーツ. (2025年2月8日). https://www.nikkansports.com/battle/news/202502080001014.html 2025年10月6日閲覧。 
  26. ^ “【東京女子】中島翔子&ハイパーミサヲが山下&伊藤撃破でタッグ王座奪取「夢みたい」”. 東スポWEB (株式会社東京スポーツ新聞社). (2025年3月16日). https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/337545 2025年10月6日閲覧。 
  27. ^ a b “【東京女子】上福ゆき&上原わかなが享楽共鳴を倒し初戴冠、上福は「偉い人!」と所属契約直訴”. 日刊スポーツ. (2025年3月16日). https://www.nikkansports.com/battle/news/202503160001940.html 2025年10月6日閲覧。 
  28. ^ “伊藤麻希 東京女子プロレスと契約満了「個性を伸ばしてくれた」「これからもプロレスは続けていく」”. スポニチアネックス (株式会社スポーツニッポン新聞社). (2025年8月26日). https://www.sponichi.co.jp/battle/news/2025/08/26/kiji/20250826s00003000253000c.html?page=1 2025年10月6日閲覧。 



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