1000型・1100型の登場
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「京阪1000型電車 (2代)」の記事における「1000型・1100型の登場」の解説
1937年10月、東海道本線の京都 - 吹田間の電化が完成し、京阪間で国鉄も電車の運転を開始した。それまで京阪本線・新京阪線(後の阪急京都本線)により京阪間の輸送需要で大きなシェアを占めていた京阪電気鉄道にとっては、新たな競合相手の出現であった。京阪は対抗措置としてダイヤ改正によるスピードアップ、さらには運賃の値下げにまで踏み切った。それまで京阪間の直通需要は新京阪線中心で対応してきた京阪であったが、京阪線についても国鉄への対抗上、新型車両の導入が必要とされた。 一方、600型の登場から10年の間に、京阪線では蒲生(現・京橋)-守口(現・守口市)間の専用軌道への移設や複々線化、集電装置のパンタグラフへの変更などにより、遅まきながら路面電車色の強い路線から高速電気鉄道へと脱皮しつつあった。 これらの環境の中で製造されたのが1000型・1100型である。路面電車のイメージをまだ残していた600・700型と比べ、高速電車らしいスタイルになっている。1000型は急行電車に、また1100型は他の列車種別を中心に運用された。
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