1トランジスタのRTL・NORゲート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/08/12 09:32 UTC 版)
「Resistor-transistor logic」の記事における「1トランジスタのRTL・NORゲート」の解説
インバータのベース抵抗(右図のR3とR4)をもう1つ追加することで、単純なRTLのNORゲートになる。2つの演算操作である加算と比較を連続して適用することで論理和操作が実行される。入力抵抗器ネットワークが入力それぞれを等しく重み付けした並列「電圧加算器」として働き、次のエミッタ接地回路がしきい値が約0.7Vの「電圧比較器」として働く。入力抵抗器ネットワークはトランジスタを駆動する分圧回路を構成している。ベース抵抗の抵抗値は、入力のうち1つだけが論理値 "1" になっただけで十分ベース-エミッタ電圧が飽和するよう選択する必要があり、そのため入力の数も制限される。全ての入力が論理値 "0" の場合、トランジスタはオフになる。プルアップ抵抗 R1 はトランジスタが閉じるときの安定性を増すためにある(シリコントランジスタの場合は実際には絶対必要というわけではない)。トランジスタ Q1 のコレクタ-エミッタ間の電圧降下がフローティングコレクタ抵抗 R2 の電圧降下の代わりに接地出力となり、出力が反転する。このようにしてアナログの抵抗ネットワークとアナログのトランジスタでNORゲートの機能が実現される。このような構成の回路(重み付き入力群の加算回路でスイッチを駆動する回路)を「しきい値論理ゲート」(threshold logic gates) と呼ぶ。
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