校勘
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/06 14:38 UTC 版)
上述の如く、大正蔵の底本は高麗版であるが、高麗版に未収の仏典の場合は、他本が底本とされており、そのことは、各テキストの脚注および「大正新脩大蔵経勘同目録」(『昭和法宝総目録』第1巻)で確認できる。また、底本に対する「宋本」「元本」「明本」などの校勘本も記号化して脚注に記されている。但し、大正蔵、なかでも正編に関しては、月1冊という非常に速い間隔で、毎月出版されており、校勘の際に原典に当たらずに、先行する『大日本校訂大蔵経』(縮蔵)の校勘をそのまま引き継いでいる場合が多い。 また、短期間に完成したこともあって、間々誤植が見られる点も、利用の際に考慮する必要がある。また、校勘の漏れが見られる箇所もある。また、大正蔵のテキストには、句点「。」のみによって、区切りが施されている。これは、高麗版にしろ、他本にしろ、木版本である底本には無かったものであり、大正蔵の編集によって新たに加えられたものである。句点があることで、読みやすく使いやすいテキストとなった反面、誤植と同様、句点の打ち誤り、文意の通じない区切りがなされている場合も見られるので、その点も考慮する必要がある。
※この「校勘」の解説は、「大正新脩大蔵経」の解説の一部です。
「校勘」を含む「大正新脩大蔵経」の記事については、「大正新脩大蔵経」の概要を参照ください。
品詞の分類
- >> 「校勘」を含む用語の索引
- 校勘のページへのリンク