ｼｮｽﾀｺｰｳﾞｨﾁ

ピティナ・ピアノ作曲家事典

ショスタコーヴィチ

【英】：Shostakovich, Dmitry Dmitrievich

[ロシア]  1906～1975

2008年8月 執筆者： 齊藤　紀子

　旧ソヴィエトの作曲家。社会主義政権のもと、作曲の技法を柔軟に扱いながら、当局への迎合とも反駁とも言い切ることのできない作品を創作し続けた。
　ペテルブルクに生まれた。父親は鉱山で働いていたが、音楽愛好家でもあった。また、母親はペテルブルク音楽院で学んだピアニストであった。ショスタコーヴィチも母親からピアノの手ほどきを受け、1919年、革命直後のペトログラート音楽院でピアノと作曲を学んだ。《交響曲 第１番 作品10》（1924?1925）は同校の卒業作品である。
　ストラヴィンスキーの原始主義やベルクの表現主義の影響を受けたところから出発し、「社会主義リアリズム」に転じていったとされてきた。

ピアノ独奏曲

ソナタ  [ピアノ独奏曲]

ピアノ・ソナタ　第1番／Sonata for piano No.1 Op.12／1926[15'0"]

ピアノ・ソナタ　第2番　ロ短調／Sonata for piano No.2 Op.61／1942[24'0"]

曲集・小品集  [ピアノ独奏曲]

3つの幻想的舞曲／3 Fantastic Dances Op.5／1922[4'30"]

格言集－10の小品／Aphorisms Op.13／1927[14'0"]

子供のノート（7つのピアノの小品）／A Child's Exercise Book Op.69／1944-45[6'30"]

24のプレリュードとフーガ／24 Preludes and Fugues Op.87／1950-51

人形の踊り－7つの子供の小品／Dances of the Dolls 1952-62

3つの小品／3 Pieces [3'0"]

前奏曲  [ピアノ独奏曲]

8つの前奏曲／8 Preludes Op.2／1919-20

5つの前奏曲／5 Preludes 1920-21

24のプレリュード／24 Preludes Op.34／1932-33[35'30"]

種々の作品  [ピアノ独奏曲]

ムルジールカ／ 1940-50代

ピアノ合奏曲

種々の作品  [ピアノ合奏曲]

祝典序曲／Festive Overture Op.96／1954

2台のピアノのための組曲／Suite Op.6／1922[26'30"]

楽しい行進曲／Merry march 1949

2台のピアノのためのコンチェルティーノ／Concertino Op.94／1953[8'30"]

タランテラ／Tarantella 1963?

室内楽

種々の作品  [室内楽]

バラキレフの「ポルカ」／Balakirev's "Palka"

管弦楽とピアノ

協奏曲  [管弦楽とピアノ]

ピアノ協奏曲　第1番　ハ短調／Concerto for piano and orchestra No. 1 Op.35／1933[23'0"]

ピアノ協奏曲　第2番　ヘ長調／Concerto for piano and orchestra No.2 Op.102／1957[19'0"]