黒色度・白色度と純色度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/14 01:35 UTC 版)
「ナチュラル・カラー・システム」の記事における「黒色度・白色度と純色度」の解説
NCSの等色相面は黒色度(blackness、s)・白色度(whiteness、w)を底辺、純色度(chromaticness、c)を頂角とする二等辺三角形となっている。黒色度・白色度はそれぞれ「理想的な黒(白)への類似度」、純色度は「理想的な色への類似度」を意味する。マンセル表色系やPCCSのような「明度」「彩度」の概念は存在せず、明度は黒色度、彩度は純色度が類似的に表現している。以下は、赤(■ R)の等色相面のイメージ。 黒色度10 ※ 30 50 ★ ※ 70 90 純色度 70 90 50 30 10 黒色度は無彩色に近い色を基準に、同じ黒色度の色が最も黒に近い色から等しい距離に並んでいる(※印の2つは同じ黒色度)。純色度は縦方向に同じ数値が並んでいる。例えば★印の色であれば、黒色度30、純色度50である。なお、図に白色度は表記していないが、黒色度・白色度・純色度の総和は100であるため計算で導くことは容易であるため、白色度は表記しないことが多い。 等色相面は全ての色相で同じであり、色立体はオストワルト表色系にも似た上下対照のきれいな二重円錐形となっている。純色・黒色・白色の混色という考え方もオストワルト表色系と共通しており、NCSはオストワルト表色系の後継ともいわれる。 なお、純色の場合は純色度100(黒色度=白色度=0)であり、等色相面上の座標としては二等辺三角形の頂点に位置する。無彩色の場合は純色度0(黒色度+白色度=100)であり、等色相面上の座標としては二等辺三角形の底辺が該当する。
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