黄承彦
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豪族の蔡諷は姉を大尉張温に、末女を荊州牧劉表に嫁がせた有力者だったが、黄承彦は彼の長女を娶っている《襄陽記》。 人柄は高邁で爽やか、かつ朗らかで、沔南地方の名士だった。彼は諸葛亮にこう言った。「君は嫁探しをしているそうだね。身(わたし)に醜い女がおってね、白髪頭で色黒なんだが、才知はつれあいとして釣り合うと思うんだ」。諸葛亮が承諾すると、すぐさま女を車に載せて諸葛亮に送りつけた。当時の人々は笑いぐさにして、郷里ではことわざを作った。「孔明の嫁取りやっちゃあいけない、阿承(黄承彦)の醜女がやってくる」《諸葛亮伝・襄陽記》。 ちくま訳本などでは「黄頭」を赤茶けた髪と解釈するが、ここでは白髪頭を「黄髪」と呼ぶことを参考にした。「阿承」と呼ばれたことから「承彦」というのが彼の字であることがわかる。一般に実名を呼ぶことは忌まれるからである。 |
黄承彦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/22 04:05 UTC 版)
黄 承彦(こう しょうげん、生没年不詳)は、後漢末期の人物。妻は蔡氏。娘は黄夫人(諸葛亮の妻)。妻は蔡瑁の姉で、妻の妹の夫は劉表。

概要
『三国志』「蜀書」諸葛亮伝の註に引く『襄陽記』によると、現在の湖北省荊州市洪湖にある「沔南の名士」であったという。当時、隆中に住んでいた諸葛亮に「私の娘は顔こそ醜いが、才知は君にお似合いだ」と持ちかけ縁談を成功させ、娘を車に乗せて送り届けさせた。
演義
小説『三国志演義』では、夷陵の戦い後に蜀軍を追撃した呉の陸遜は、諸葛亮が準備していた魚腹浦という石陣に入り抜け出せられなくなった。そこに老人黄承彦が現れ、石兵八陣『八陣図』に嵌らないよう助け出し追跡をやめ引き上げた。なお、吉川英治の小説『三国志』では、黄承彦ではなく彼の友がその役割を担っている[1]。
脚注
関連項目
黄承彦(Gキャノン)
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「BB戦士三国伝」の記事における「黄承彦(Gキャノン)」の解説
荊州の発明家にして黄月英の父親。「火薬の天才」と謳われている。しかし、それに目を付けた曹操軍に捕らえられ、神火飛鳳と液体火薬を発明させられる。
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