麦

焼酎・泡盛用語集

麦（むぎ）

イネ料の穀類のうち、コムギ・オオムギ・ハダカムギ・ライムギ・エンバクなどの総祢。そのうち、焼酎原料に用いられるのはオオムギまたは、その変種であるハダカムギ。臼（うす）と杵（きね）で精白し、コメと混ぜ、あるいは単独で飯に炊（た）いて食すに適したムギはハダカムギである。オオムギはミゾ（俗に褌（ふんどし）という）に繊維が残留するので食べにくい。またコムギは胚乳が粉質であり。かつ表皮が強靭（きょうじん）なため精白に適せず、製粉するのが常法となっている。このためわが国では水田の裏作として専らハダカムギが栽培され、ひいては焼酎原料にも用いられたと考えられる。従来、精白には臼・杵式の精麦機が用いられたが、最近はカーボランダムの回転ロールによる研削精麦機が主体となった。精白も高度化し、精白歩合は60％にも達し焼酎の淡麗化に一役買っている。なお、ハダカムギは国産であるが、オオムギはオーストラリア産が多い。