鹿瀬ダム調整池
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/13 08:46 UTC 版)
鹿瀬ダムによって出来た人造湖は「鹿瀬ダム調整池」という名称で、特別な命名はされていない。だが、この人造湖は阿賀野川ラインを形成している。只見川合流点より下流の阿賀野川は両岸が険阻な峡谷を形成し、豊富な水量はライン川を彷彿とさせる。銚子の口や麒麟山といった断崖絶壁を始め急流に見応えがある。鹿瀬ダム直上流部より奥阿賀遊覧船が就航しており、座敷を設けた「奥阿賀丸」が鹿瀬ダムより上流の阿賀野川ラインを約70分掛けて周遊する。車では国道459号が湖畔を通過しているが、鹿瀬ダムより会津方面へ向かうと十二の橋梁とトンネルが連続する。この橋梁やトンネルにはそれぞれ睦月から師走まで、月の旧称を用いた命名がされている。新緑や紅葉の時期が最も見応えがあるが、新緑の時期は雪融けの時期と重なるため水量が特に豊富であり、鹿瀬ダムを始め阿賀野川のダム全てが放流を行い、豪快な風景を楽しむ事ができる。 ダム下流正面には展望台があり、ダムと発電所を一望できる。湖畔には角神温泉があり、下流の鹿瀬温泉・麒麟山温泉・津川温泉などと温泉郷を形成している。夏は角神湖畔青少年旅行村でアウトドアを、冬には角神スキー場でスキーを楽しむことが出来る他、麒麟山付近には阿賀町の町花・ユキツバキの群生地である「雪椿園」もある。このようにダム周辺には見所が多い。 アクセスは磐越自動車道・津川インターチェンジ下車後直進、国道459号に入り会津若松方面へ北上するとやがて眼前に横長い堤体が見えてくる。公共交通機関ではJR東日本磐越西線・鹿瀬駅下車徒歩約30分である。 ダム左岸の鹿瀬発電所 ダム右岸の第二鹿瀬発電所はピーク発電用 鹿瀬ダム上流の豊実ダム 鹿瀬ダム下流の揚川ダム
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