鯨博士・大隅清治の考え
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/11 17:11 UTC 版)
「森浦湾くじらの海」の記事における「鯨博士・大隅清治の考え」の解説
日本鯨類研究所の大隅清治は1988年の商業捕鯨モラトリアムによる捕鯨の中止の頃から、国際鯨類研究センターの必要性を考えていた。森浦湾くじらの海と、隣接するくじらの博物館を中核として、国際鯨類研究センターが設立されれば、太地町は、世界屈指の鯨類の総合研究のメッカとなることが期待される。また、ホエールウオッチングやドルフィンスイミングの楽しみを享受できる者は健康な若者に限られており、船に乗れない老人や子供、体の不自由な人達から、鯨類に接する楽しみや癒しの場を奪っており、森浦湾くじらの海はそれらの弱者にも機会を与え、また、従来の水族館よりも半自然的な場としての「海のサファリパーク」を実現するところに特徴がある。また、将来的には、鯨類を訓練して仕切り網を撤去して自由に泳がせるまでに飼育技術を発展させ、放し飼いを行う計画がある。なお、ミンククジラ標本の入手方法は、この鯨種は時々太地漁業組合の定置網によって混獲されるので、その機会を利用すれば比較的容易とする見解を述べた。他に、大海原を動き回るクジラの集団飼育は可能であり、クジラは大昔はそのエサ場と繁殖場は一緒であり、温暖化でエサ場が冷たい海域に移動したため、広い範囲を移動するようになっただけであると述べた。
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