高速道路の規格
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 00:28 UTC 版)
札幌や仙台、新潟など、冬季に積雪や凍結に見舞われる都市では、都市高速道路の道路規格(第2種1級・2級規格)で都市内高速道路を造る事ができない。いわゆる都市高速規格の狭い路肩の幅(第2種:路側帯 125 - 100 cm、中央分離帯側 50 - 25 cm)では、除雪した雪を置く場所がなく、凍結時のスリップに対する遊びが少ない。そのため、路側帯が広い第1種で造る必要があり、結果、都市高速が存在しない。 豪雪地帯指定の札幌都市圏や新潟都市圏では、除雪した雪が置ける様、一般道の高規格化や、旧日本道路公団による高速道路(第1種1級・2級規格道路:路側帯 250 - 125 cm、中央分離帯側 75 - 25 cm)によって都市高速の代わりにしている。 豪雪地帯指定を受けていない仙台の場合は、積雪よりも夜間や早朝の凍結の方が問題であるため、除雪した雪を置く分を考えた広い路側帯はあまり必要ではない。しかし、凍結時のスリップに対する遊びのため、ある程度路側帯の広い第1種3級規格(路側帯 175 - 100 cm 、中央分離帯側 50 - 25 cm)が宮城県道路公社の建設した高速道路で用いられている。その他、旧日本道路公団が建設したものは全国標準規格の第1種1級・2級規格で造られているが、いずれにせよ、都市高速規格である第2種は採用していない。
※この「高速道路の規格」の解説は、「仙台都市圏」の解説の一部です。
「高速道路の規格」を含む「仙台都市圏」の記事については、「仙台都市圏」の概要を参照ください。
- 高速道路の規格のページへのリンク