高圧蒸気機関
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 04:49 UTC 版)
「リチャード・トレビシック」の記事における「高圧蒸気機関」の解説
経験を積むにしたがい、ボイラー技術の進歩によって高圧蒸気機関を安全に製造できるようになってきたことを理解した。"strong steam" とも呼ばれる高圧蒸気機関を考えたのはトレビシックが最初というわけではない。ウィリアム・マードックは1784年から蒸気自動車の開発を行っており。1794年にはトレビシックに請われて実験を見せている。実際1797年から1798年にかけてマードックはレッドルースでトレビシックの近所に住んでいた。アメリカではオリバー・エバンズ(英語版)も同様の研究を行っていたが、トレビシックがそれに気づいていた証拠はない。 それとは別に、グリフィン醸造所で主任技師として働いていたアーサー・ウールフ(英語版)も高圧蒸気機関の実験をしていた。1796年ごろには石炭消費量をかなり減らすことに成功している。 息子フランシスによるとトレビシックは1799年にイングランド初の高圧蒸気機関を稼働させたという。単に復水器を排除しただけでなく、シリンダーを小型化して機関を小型軽量化したという。そして小型軽量化をさらに進めていけば、貨車を牽引して動かすことも可能だと考えた。
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