高圧法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/28 14:41 UTC 版)
塊状重合法またはICI法とも呼ばれる。空気中の酸素または過酸化物などラジカル開始剤を触媒とし、エチレンを1,000~4,000気圧・100~350℃の環境下で、多段ガス圧縮機を用いて重合する。その後、残留モノマーを分離し、冷却して得られる。 LDPEはこのように高圧・高温条件下で重合されるため、エチレンが単純な鎖状に結合せず、多く長鎖分岐(LCB)や短鎖分岐(SCB)を持つようになる。この構造が直接的には密度を低め、柔軟さを生む。さらに、枝構造の数や長さの割合は、分子量分布とともにLDPEの物性や成形性に影響し、様々なグレード設計に大きく関与する。
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