騎馬太子像
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 00:52 UTC 版)
この像には、馬上太子像(合戦像)と黒駒太子像の2種がある。馬上太子像は、丁未の乱での太子16歳を図像化したもので、角髪を結い袍を着て弓箭を帯びている。絵画作例が主で、彫像もあるがいずれも近世の作例である。黒駒太子像は、『補闕記』や『伝暦』に見える「調使麻呂を随行させ、愛馬黒駒に乗って天上遊行(目的地は富士・越州、あるいは全国)を行った」という太子27歳の伝承を図像にしたものである。遅くとも室町時代には成立し、東北地方に作例が多く初期真宗あるいは善光寺聖との関係が指摘されている。ただしこの2種の騎馬太子像は明確に区別されなかったようで、天上遊行する馬上太子像、あるいは黒駒に乗る馬上太子像も存在している。
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