馬術競技における落馬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 21:45 UTC 版)
馬術競技(馬場馬術、障害飛越競技など)においては、落馬した場合は失権となり、それ以後の競技を続行することはできない。競技点も得ることはできない。 競馬とは異なり、馬術競技では全力で襲歩をさせるわけではないので、正常な運動の状態で競技選手が落馬するような例はほとんど見られない。馬術競技において発生する落馬は、たとえば馬が何かに驚いて急に跳ねた場合、何かにつまずいて転んだ場合、障害を前にして拒止した場合などが大半である。 競技ではない、乗馬クラブや学校馬術部などでのレッスンや部班運動などの練習においては、騎乗者の未熟により馬上でのバランスを取り損ねての落馬もある。 通常、落馬による負傷や死亡事故を避けるため、ヘルメットやプロテクターベストの着用を義務付けたり推奨している場合が多いが、馬場馬術の競技のように、正装での騎乗が求められる場合にはその限りではない。 乗馬・馬術においては、落馬時の対処について、以下のように指導されている。 馬の首にしがみついた場合、回転して馬の前に落ちてしまわないように注意する。前に落ちてしまうと、そのまま馬に踏まれてしまう危険性があるため。 落ちるときはできるだけ鐙を外す。鐙を支点として回転して頭から落ちると危険なため。 着地するまではできるだけ手綱から手を離さない。これにより足のほうから着地できる可能性が高まるため。 着地した後はすぐ手綱を放す。手綱を持ち続けていると、走り去ろうとする馬に引きずられてしまう危険性があるため。
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