馬券発売の禁止
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/06 13:57 UTC 版)
「競馬の歴史 (日本)」の記事における「馬券発売の禁止」の解説
当時の馬券の発売は前述のように政府の黙許に拠っており法的根拠はなく、各競馬倶楽部に政府の馬政官が派遣され監督をしていた。1908年(明治41年)9月、馬券禁止の強硬派であった岡部長職司法大臣は神戸地裁検事に命じ馬政局に無断で鳴尾競馬の馬券販売主任者を賭博容疑で検挙した。世論はこれを支持し、新聞は競馬撲滅論を書きたてた。驚いた競馬関係者は桂太郎首相に直々にあたって政府の方針を問いただし一度は競馬開催と馬券発売の黙許継続の確認を得たが、10月5日になって突如馬券発行禁止の閣令が発せられた。東京競馬会の認可より僅か2年の出来事であった。僅か2年を馬券黙許時代という。
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