音楽と感情
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/29 04:11 UTC 版)
「楽しいリズム」「悲しいメロディ」「怖い曲」と言われるように、音楽は感情の言葉を使って形容されることが多い。なぜ音楽に感情用語が使われるのかは、現代の音楽の哲学、音楽美学の重要なテーマの一つとなっている。これについては主に四つの説明が対立している。 表出説:楽しいリズムは、作曲者が抱いた楽しみを表現した曲である。 喚起説:楽しいリズムは、聴いた人に楽しみを生み出す曲である。 類似説:楽しいリズムは、楽しみを抱いた人の行動(たとえば、喋り方)と似た特徴をもつ曲である。 ペルソナ説:楽しいリズムは、楽しみを抱いた架空の人物を想像させる曲である。 作曲者は楽しくなくても「楽しいリズム」の曲を作れ、また、鑑賞者は楽しくならなくても「楽しいリズム」を認知できることから、表出説と喚起説はあまり支持されていない。現代の美学者は何らかのかたちで類似説かペルソナ説を支持していることが多い。
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