鞘ケ谷工区
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鞘ケ谷工区は全長2,780メートルで、佐藤工業に対して発注された。鞘ケ谷工区へは、全長197メートルの鞘ケ谷斜坑を用いて取り付いた。鞘ケ谷斜坑のキロ程は503K630Mである。1971年(昭和46年)4月に着工し、4月26日に起工式が挙行された。 鞘ケ谷斜坑の坑外設備は、新日本製鐵の運動場の一部を使用して設置され、民家などから比較的離れた位置を確保することができた。工区の大半は山の地下を掘ることができるが、八幡東区大蔵周辺ではトンネル直上部にびっしりと民家が建ち並び、西鉄北九州線と交差するあたりは土被り21メートル程度であった。この辺りは地質が堅岩となっており、発破を用いて掘進せざるを得なかったが、その振動が地上に響いて苦情が寄せられ、対策に苦慮することになった。 1973年(昭和48年)5月28日に大谷工区側に、8月9日に井堀工区側に貫通した。鞘ケ谷工区は1974年(昭和49年)12月31日に竣工した。鞘ケ谷工区の総工費は23億7102万6000円であった。
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