非漢語を母語とする回族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/22 01:34 UTC 版)
ただし、青海省、雲南省、海南省には漢語以外の言語を母語とする回族の集団が散見される。 青海省の黄南蔵族自治州尖扎県には、モンゴル語族に属する康家語を母語とする回族が存在する。同じく青海省化隆回族自治県阿什努郷にはチベット語を母語とする回族が存在する。 雲南省迪慶蔵族自治州シャングリラ市にもチベット語を母語とする回族の集団が、同じく雲南省大理白族自治州洱源県にはペー語を母語とする回族がいる。 シーサンパンナ・タイ族自治州勐海県にはタイ語を母語とする回族がいる。 麗江市寧蒗彝族自治県には彝語を母語とする回族が存在する。 海南省三亜市回輝村にはオーストロネシア語族に属する回輝語を母語とする回族が存在する。 これらの集団は単に周辺の該当する民族の言語を話すのみならず、宗教や飲食方面を除いた、習俗面でも周辺の諸民族と共通している。これらの集団は外来の回族が現地の民族に同化したものであるとも言えるし、逆に周辺の民族の一部の集団が回族と出会い、イスラム化したものであるとも言える。また回族という民族籍自体がイスラム教を信仰しているという共通点の元、大まかに諸民族をひとまとめにした概念であり、当然様々な背景を持つムスリムが包括されている。
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