非漢字文化圏の諱
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 07:35 UTC 版)
タイ族はピー信仰により本名ではなくあだ名で呼び合う習慣がある(タイの人名)。 『旧約聖書』の唯一神であるヤハウェは、一般的に名指しすることはない。文字で記録してある場合も、ユダヤ人は「アドナイ」(わが主)「ハッシェム」(その名)、キリスト教でも「主」「わが主」と言い換え、諱の発音を避けている。 モーセが神から授かったとされる「モーセの十戒」には、三番目に「あなたは、あなたの神、主の名を、みだりに唱えてはならない。主は、み名をみだりに唱えるものを、罰しないでは置かないであろう。」と諱の禁忌が述べられている(『旧約聖書』出エジプト記第20章7節)。 年代が下ると共に、キリスト教の儀式でも「主」の諱が発音される例が出て来た。2008年6月29日、カトリック教会の総本山・ローマ教皇庁典礼秘跡省は、伝統に従い諱を避けるよう指針を出した。
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