非核宣言
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/12 21:26 UTC 版)
1980年代初頭のスペインでは米軍基地の撤去や北大西洋条約機構(NATO)の脱退を求めたデモや集会が繰り返し行われた。この過程でテルデ首長のアウレリーノ・フランシスコ・サンティアゴは平和主義を規定した日本国憲法第9条に共感し、自治体議会に憲法9条の記念碑とヒロシマ・ナガサキ広場の建設を提案した。サンティアゴは後に平和市長会議のメンバーとなり、2008年に開催された九条世界会議の国際賛同人となっている。結局スペインは1982年に北大西洋条約機構に加盟したが、同年にテルデ自治体議会は非核地帯を宣言した。1995年にはラス・パルマス総領事館で「広島・長崎原爆写真ポスター展」が開催されている。1996年1月末にはテルデに記念碑とヒロシマ・ナガサキ広場が完成し、総領事館も参加した落成記念式典では秋葉忠利広島市長や伊藤一長長崎市長からのメッセージが読まれた。記念碑には憲法9条のスペイン語訳が掲載されている。2007年公開のドキュメンタリー映画『シロタ家の20世紀』内でもこの碑が紹介されている。
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