青色の光
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 21:26 UTC 版)
「カイザー・ヴィルヘルム記念教会」の記事における「青色の光」の解説
新教会堂最大の特徴はガラス窓で出来た壁である。他の所では見られない珍しい意匠であり、2万以上のガラス窓を組み合わせて制作されていた。フランスだけで約400の教会、さらに世界各地にある多くの教会のステンドグラスを製作したフランス人ステンドグラス作家のガブリエル・ロワールが、カイザー・ヴィルヘルム記念教会向けのガラス窓(ステンドグラス)をシャルトルにある彼の工房で製作した。多彩なガラスが光彩を放ちながら狭い範囲に集められ、コンクリート(ベトン)の枠にはめ込まれている。差し込む光はガラスの断面によって屈折し、研磨された宝石の輝きに近い印象を見る人に与える。ベルリンの新教会堂では、鉄骨で支えられた壁にブラインドの働きをするガラス窓がはめ込まれている。この教会堂における群青色(ウルトラマリン)に関して、ロワールはシャルトル大聖堂の「エッサイの木」を表すステンドグラスで使われている青色からインスピレーションを得ている。アイアーマンによる原案では明るい青色が強調されていた。訪問者が眩しく感じないように、青色のガラス壁は最初4mの高さから上にはめ込まれていた。4cmの厚さを持つ二重壁によって新教会堂は遮音効果を得ている。夕暮れ時の斜光が教会堂内に入り込むことを二重壁に組み込まれた電気照明を使って阻止している。その時、新教会堂内の壁に組み込まれたガラス礎石が光り輝くのである。 4mの高さから置かれるガラス窓を持つ新教会堂入り口 青色が浮かび上がる新教会堂の夜景
※この「青色の光」の解説は、「カイザー・ヴィルヘルム記念教会」の解説の一部です。
「青色の光」を含む「カイザー・ヴィルヘルム記念教会」の記事については、「カイザー・ヴィルヘルム記念教会」の概要を参照ください。
- 青色の光のページへのリンク