教会のステンドグラスとは? わかりやすく解説

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きょうかいのステンドグラス〔ケウクワイのステンドグラス〕【教会のステンドグラス】

読み方:きょうかいのすてんどぐらす

原題、(イタリア)Vetrate di chiesaレスピーギ管弦楽曲。全4楽章1925年作曲正式名称は「交響印象『教会のステンドグラス』」。自身ピアノ曲改作日本では他の作曲家による吹奏楽編曲版が知られる


教会のステンドグラス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/29 01:10 UTC 版)

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交響的印象『教会のステンドグラス』(きょうかいのステンドグラス、Vetrate di chiesa)は、オットリーノ・レスピーギ1925年に完成させた4楽章からなる管弦楽曲

概要

1927年ボストンにて初演。

この作品はピアノ曲「グレゴリオ聖歌による3つの前奏曲(1919年)」を管弦楽編曲し、さらに終曲として第4楽章を加えたもの。交響詩ローマの松1924年)』と交響詩『ローマの祭1928年)』の間に位置する。

  • 演奏時間:約27分

楽器編成

木管楽器
金管楽器
打楽器
その他
弦楽器

構成

  • I. エジプトへの逃避 -La fuga in Egitto
    • 5/4拍子。ヘロデ王の迫害からイエス親子が逃避する場面(但し表題は編曲時につけられた)。物憂げな旋律が分厚いオーケストラの中で高調する。
  • II. 大天使ミカエル -San Michele Arcangelo
    • 天使とサタンの激しい戦闘を描く、万華鏡とも言うべき絢爛な大迫力の楽章。レスピーギの卓越した管弦楽技法が最大限に発揮されている。
    • 低音部の力強い旋律は特に有名。最大音量で全管弦楽が鳴り渡ったあと、ドラの一撃がサタンの転落を表す。
    • 吹奏楽コンクールで定番曲化したことから、この大音量の楽章が特に有名になった(後述)。
  • III. 聖クララの朝の祈り -Il Mattutino di Santa Chiara
    • 5/4拍子。静かで繊細な音楽。イエスが病床で悲しんでいたクララに奇跡を起こし、教会へ出ることが出来たという物語をこの楽章に当てている。
  • IV. 偉大なる聖グレゴリウス -San Gregorio Magno
    • 管弦楽で追加された作品ということで、管弦楽独自の効果が強調されている。
    • 3音が様々な楽器に次々と渡されていく。コラール風旋律、オルガンのソロを経て高潮し、全管弦楽によるグローリアの絶叫を表現し、壮麗に結ぶ。
    • 4楽章中、やや長め。

その他

この曲は、作曲から半世紀の間、日本での知名度は極めて低かったが、その後、吹奏楽編曲版(作曲者自身による吹奏楽版は存在せず、他の編曲家による譜面である)が吹奏楽のレパートリーとして定着した。これによって原曲の知名度が上がったと指摘する人もいる。

ヨーロッパでは放送交響楽団が放送用に良く取り上げる曲目である。

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