震災による天井崩落事故
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 08:26 UTC 版)
東日本大震災に見舞われた2011年(平成23年)3月11日、当施設内ホールでは東京観光専門学校の卒業式を挙行していた。震度5強の地震によりホール前面のラスモルタル吊り天井が広範囲にわたり客席に崩落し、同卒業式の出席者593人のうち、客席に座っていた同校非常勤講師の女性2人が下敷きになり死亡、その他多数が重軽傷を負い、トリアージが行われた。崩落した吊り天井の重量は53キロニュートン (5,400 kgf)であったが、1934年(昭和9年)の竣工当時から吊り天井の改修や補修は行われておらず、フック状の金物を天井裏の骨組みに引っ掛ける簡易な構造であったことから、地震によりフックの一部が外れバランスを崩し、吊り天井がブランコのようにぶら下がり、客席に崩落したと推測されている。
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