電子メールの受信
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 16:56 UTC 版)
「電子メールクライアント」の記事における「電子メールの受信」の解説
受信メールサーバ上のユーザーのメールボックスまで届いた受信メールが、最後にそこから電子メールクライアントまで転送される方式は、プッシュ型とプル型に分類される。 プッシュ型 プッシュ型電子メール(プッシュメール、プッシュ型メール)とは、受信メールサーバが能動的に電子メールクライアントへ、即時に転送する方式を指す。 電源が入った状態では常に無線でネットワーク接続される携帯機器は、プッシュ型が有効である。日本では、1999年から iモードメールといった携帯電話の電子メールにプッシュ型を使っている。 プル型 電子メールクライアントが受信メールサーバにログイン時とその後一定間隔でポーリングし、新たな受信メールがあるかどうかを調べ、あればそれをユーザーのコンピュータ上のメールボックスにダウンロードしたりする。 電子メールクライアントがネットワークに常時接続でない場合、ネットワークアドレスが頻繁に変更されるため、プッシュ型は適さず、通常はポーリングを行う。例えば、Wi-Fi接続するノートパソコンは DHCPサーバから1回きりのアドレスを付与され、ネットワーク名も一定しない。したがって受信メールサーバに新たな電子メールが到着しても、その転送先となるクライアントのその時点のアドレスは不明である。 普及している受信プロトコルには、Post Office Protocol (POP3)と、Internet Message Access Protocol (IMAP) がある。一般的に、POP3を用いた場合は、受信メールをローカルにダウンロードして保存し、サーバからは削除する。IMAPを用いた場合は、受信メールをサーバ上に保存したまま電子メールクライアントで管理、表示する。
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