電化・上り線桁交換
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/09 15:41 UTC 版)
「利根川橋梁 (東北本線)」の記事における「電化・上り線桁交換」の解説
1958年(昭和33年)4月に、利根川橋梁を含む区間の東北本線が電化された。この際に利根川橋梁では、トラス桁の縦方向の限界が狭いため、吊架線をトラス桁より上部に設置して、横桁の間に支持具を通して電車線を吊る方式で電化が施工された。 利根川橋梁は繰り返し改修工事が行われてきたが、上り線の2径間連続トラス桁として使用されているダブルワーレントラス桁は、1886年(明治19年)に東海道本線木曽川橋梁に架設されたものを改造・転用したものであり、同設計で製作された24連中残っているのは利根川橋梁上り線の7連のみとなった老朽桁であった。いよいよ変状が進行し、列車通過時の動揺も激しくなったため、この部分について桁の取り換えが行われることになった。 1962年(昭和37年)から取り換え工事に着手し、翌年3月までの工期で実施した。改修工事は夜間の列車間合いに栗橋 - 古河間で下り線のみを使用した単線運転として、上り線を閉鎖して実施した。旧トラス桁を撤去し、新たに支間30メートルのスルーガーダー桁(下路鈑桁)を設置する工事を繰り返した。 この改修工事費は総額2億316万円であった。しかしこのように改修をしても、橋台や橋脚などは基本的に明治・大正に建設したときのままであった。
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