雷ノ峰伊助とは? わかりやすく解説

雷ノ峰伊助

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/01/17 09:15 UTC 版)

雷ノ峰 伊助(らいのみね いすけ、1903年8月17日 - 1940年5月10日)は、神奈川県横須賀市出身の大相撲力士。最高位は西前頭3枚目(1929年5月場所・9月場所)。本名は新倉 伊助。現役時代の体格は187cm、98kg。得意手は右四つ、吊り、寄り、投げ、うっちゃりなど。

来歴

1919年1月場所、雷部屋から初土俵を踏む。幕下で全勝して、1924年5月場所十両に昇進、翌1925年5月場所には入幕を果たした。横綱2代梅ヶ谷の率いる名門雷部屋も、その後は低迷が続いていたなかで、若手のホープとして期待された。1927年5月場所には、9勝2敗で優勝旗手になるなど、その期待に応えられるかというところで親方が急逝、彼をはじめとする力士たちは、部屋を転々とすることになる。最初は元玉椿憲太郎白玉親方に預けられたが、親方もまもなく死去、その後一門の八角部屋に移籍する。その中で、彼は西ノ海宮城山の横綱、能代潟豊國の大関陣に対して、各場所ひとつは殊勲の星をあげるなど、活躍を続けていた。

1929年5月から立浪部屋に移籍、方屋も連合側に移って、出羽海勢と対戦するようになると、徐々に精彩を欠いてはいたが、幕内中堅力士として、存在感を出していた。しかし、預かり弟子ということもあって、1932年春秋園事件のときに脱退してからは、帰参もかなわず、1936年の現役引退まで天竜三郎たちと行動をともにした。

主な戦績

  • 幕内在位 24場所(脱退した1932年1月を含む)
  • 幕内成績 114勝135敗4休 勝率.458
  • 金星 2個(3代西ノ海、宮城山各1)

場所別成績

雷ノ峰伊助
春場所 三月場所 夏場所 秋場所
1919年
(大正8年)
(前相撲) x (前相撲) x
1920年
(大正9年)
新序
1–2
 
x 東 序ノ口 #10
3–2
 
x
1921年
(大正10年)
西 序二段 #32
3–2
 
x 西 序二段 #7
1–2
 
x
1922年
(大正11年)
東 序二段 #13
優勝
5–0
x 東 三段目 #15
3–2
 
x
1923年
(大正12年)
西 三段目 #3
7–3
 
x 西 幕下 #25
5–1
 
x
1924年
(大正13年)
東 幕下 #3
優勝
5–0
x 西 十両 #6
5–1
 
x
1925年
(大正14年)
東 十両 #1
優勝
7–1
x 西 前頭 #13
7–4
 
x
1926年
(大正15年)
西 前頭 #4
4–7
 
x 東 前頭 #7
2–9
 
x
1927年
(昭和2年)
西 前頭 #11
3–8
 
西 前頭 #11
7–4
 
西 張出前頭
9–2
旗手

 
東 前頭 #4
4–7
1928年
(昭和3年)
東 前頭 #5
6–5
 
西 前頭 #3
2–9
 
西 前頭 #6
5–6
 
西 前頭 #6
6–5
 
1929年
(昭和4年)
東 前頭 #8
6–5
東 前頭 #8
7–4
 
西 前頭 #3
2–9
 
西 前頭 #3
6–5
 
1930年
(昭和5年)
西 前頭 #4
6–5
 
西 前頭 #4
2–9
 
西 前頭 #7
6–5
 
西 前頭 #7
4–7
 
1931年
(昭和6年)
東 前頭 #8
2–5–4
 
東 前頭 #8
7–4
 
西 前頭 #6
7–4
 
西 前頭 #6
4–7
 
1932年
(昭和7年)
東 前頭 #7

脱退

 
x x x
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。    優勝 引退 休場 十両 幕下
三賞=敢闘賞、=殊勲賞、=技能賞     その他:=金星
番付階級幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口
幕内序列横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列)




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