難民の危機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/23 16:13 UTC 版)
「東アフリカ大旱魃 (2011年)」の記事における「難民の危機」の解説
2011年8月3日の時点で、ソマリアから86万人以上の住民が近隣諸国、特にケニアとエチオピアに逃亡している。UNHCRはケニア東部のダダーブに9万人の収容を想定して3つの難民キャンプを設けているが、すでに少なくとも44万人が収容されている。避難民の数は1日1500人以上であり、その8割が女性または子供である。UNHCRの首席報道官メリッサ・フレミングは、避難途中で亡くなる人も多いと語っている。キャンプの乳児死亡率は数か月で3倍にもなった。1日の1万人あたりの死亡率は7.4人になっている。一般に1万人中1人を超えると「緊急事態」とみなされ、この値はその7倍以上である。女性に対する性的暴行の数も急増しており、特に難民キャンプへの移動途中で被害に合うことが多い。 エチオピアソマリ州のドーロ・オド(英語版)にもソマリアからの避難民が11万人以上暮らす。そのほとんどが最近の避難民である。3か所のキャンプ、ボコロマニョ、メルカディダ、コーベは全て想定収容人数を超えてしまっており、新たなキャンプが建設および計画中である。5歳未満の子供の栄養失調率は3割を超え、全てのキャンプで水が不足している。2011年8月時点で、コーベに到着した4人の子を持つ女性が登録されるまでに、9日かかっている。
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