陰謀論に対する反論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 03:56 UTC 版)
「プロビデンスの目」の記事における「陰謀論に対する反論」の解説
「アメリカ合衆国の国章」も参照 ただし、プロビデンスの目自体のデザインは古くから教会建築などに用いられる一般的な紋章であり、国章選定の当時はフリーメーソンリーとの関連があるとは見られていなかった。また国章制定委員会のメンバーであったフリーメーソンはベンジャミン・フランクリンのみである上、プロビデンスの目使用を提案したのはピエール・デュ・シミティエール(英語版)であり、かれはメーソンではなかった。さらにこの委員会での国章制定は流れ、フランシス・ホプキンソンが提案したデザインを元にしたウィリアム・バートン(英語版)のデザインした案が最終案の雛形になった。ただしホプキンソン自身が提案した図案に階段ピラミッドはあるがプロビデンスの目はない。さらにこの際の委員会でも決定は行われず、正式決定が行われたのは1782年のことであった。ホプキンソンとバートン、正式決定に関与したチャールズ・トムソンらがフリーメーソンリーと関係があったという事実は確認されていない。紋章はその後いくつかの修正を経て現在に至っている。 さらにフリーメーソンリーでもプロビデンスの目のデザインは用いていたが、1782年の国章制定以前に三角形と目によるプロビデンスの目が用いられたフリーメーソンの文書は存在していない。フリーメーソンリーが公式に三角形と目によるデザインに言及したのはトマス・スミス・ウェッブ(英語版)の著書による1797年のことである。フリーメーソンリーの複数のロッジはこれらの根拠をあげ、国章制定への関与や、この三角形に目を描いた紋章がフリーメーソンを表す紋章であることを否定している。 また、イルミナティの紋章であるとされることもあるが、大英博物館にあるイルミナティ文書の原本や、メンバーが使用していた場所のデザインにプロビデンスの目は存在していない。
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