降水状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/02 05:52 UTC 版)
7月15日の”島根県のみ”の1日降水量分布。が300mm以上、が200mm以上、が100mm以上、がそれ以下を示す。 7月20日09時から翌日09時までの”豪雨域を中心とした地域”における1日降水量分布。 この地域の豪雨は、梅雨の期間中に次々と発達した強い積乱雲により集中豪雨となったものであり、島根県浜田市・同県三隅町(現浜田市)・広島県加計町(現安芸太田町)を中心とした狭い範囲に、2度に分けて集中した。 7月15日浜田を中心とした豪雨 15日未明、島根県西部を中心に強い雨が降り始め、その後広島県・岡山県に広がったが、特に強い豪雨は浜田市を中心とした数10kmの範囲だった。浜田の観測記録では、04時30分からの1時間降水量で90.0mm、01時-07時の6時間降水量で340.5mm、1日降水量は394.5mm、と短期間での集中豪雨が降っている。 7月20日から21日にかけて三隅と加計を中心とした豪雨 20日夜から三隅を中心に強い雨が降り始め、これも局地的な集中豪雨となった。21日未明、広島県側に移動し、加計で集中豪雨となった。三隅では22時からの1時間降水量で100mm、加計では04時からの1時間降水量で55mm・01時からの3時間降水量で131mm。 この地方には、昭和39年7月山陰北陸豪雨・昭和47年7月豪雨・昭和58年7月豪雨・昭和60年7月と、ほぼ10年確率で7月に豪雨が発生している。その中でこの昭和63年豪雨の特徴は、他とは違いごく短時間での集中豪雨により災害が発生したことである。
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