防衛白書における記載
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/18 07:49 UTC 版)
「立川市長による自衛隊員住民登録拒否事件」の記事における「防衛白書における記載」の解説
こうした事件や、その背景となった自衛官への差別については、防衛白書などにも記録されている。 最初の白書『日本の防衛』が刊行された1970年、当時の防衛庁長官中曽根康弘は次のような談話を寄せている。 最後に自衛隊の管理について一言したい。私は長官に就任して以来、機会を求めて現地部隊をたずね、自衛官の生活に直接接触して来た。そして彼等の要望の多くは、実際の勤務と生活からにじみでた切実なものであることを知った。たとえば自衛官も市民であり、憲法の前では平等であるにもかかわらず、大学への受験や入学が拒否されていることに対する不満、(中略)自衛官の待遇と民間の待遇との隔差はますます開き、募集は日に日に難しくなりつつある。 — 「日本の防衛の発刊に当たって」(中曽根長官談話) 事件後の『防衛白書(昭和51年版)』には次のように記されている。 昭和47、48年に、ある市で隊員の住民登録の受付が拒否されたことがあったが、最近でも自衛隊員であることを理由に、一般の市民と異なる取り扱いを受けることがある。こうした事例は、偏見によるものであり、ごく一部の人々の行動ではあるが、隊員の基本的人権の侵害につながるもので、隊員の士気に悪い影響を与えており、その是正が必要である。 —
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