関連会社串原電灯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 23:35 UTC 版)
木曽電気製鉄(木曽電気興業)には、関連会社として串原電灯株式会社が存在した。 木曽電気製鉄は串原発電所の建設に際し、発電所が立地する串原村(岐阜県恵那郡、現・恵那市串原)の村民から電灯を供給するよう希望を受けた。これが串原電灯の発端で、会社側は村民との折衝の結果1919年(大正8年)5月代表者と契約を締結。実際の供給にあたっては別会社串原電灯を起こす方針を立て別途電気事業経営を申請し、1920年(大正9年)4月20日資本金3万円で名古屋市に串原電灯を設立した。串原電灯は同年5月4日事業許可を得、5月24日より事業を開始している。 串原電灯の供給区域は串原村のうち11字で、木曽電気興業から受電した。その後、串原村に隣接する旭村大字牛地(愛知県東加茂郡、現・豊田市牛地町)の住民からも供給要求を受けたため、1920年6月に関係者と契約を交わし、翌1921年(大正10年)1月までに同地区における配電工事を完成させた。この間木曽電気興業では、発電所周辺への供給事業を別会社とせず直営として起業の手間を省く方針に転換したため、串原電灯の事業全部を1万5494円30銭で買収するという契約を同社と締結した。1920年12月13日に事業譲渡が逓信省から認可され、同日付で串原電灯は解散した。
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