関西私鉄のスト対策
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1975年(昭和50年)当時、京阪神地方は「私鉄の方が国鉄の輸送力を上回る」と『交通新聞』にも書かれるような状態だったが、それでも乗客の足並みは首都圏ほどではないにせよ、乱された。なお、『交通新聞』によれば関西私鉄はこのストの対応策として下記のような手を打っている 阪急:各駅、踏切監視要員等計157人を増員するが、増発は実施せず改札止めで対応。 阪神:石屋川駅、西宮駅に予備車各1本を留置し増発準備態勢を取り、各駅に計30名の社員を増員配置した。事前の人出予想は3割増を見込んだ。 近鉄:名阪特急の一部を増結、生駒線の4両編成運転時間を延長、18駅で計52人を増員。事前の人出予想は3割増を見込んだ。 京阪:駅員増員のみ実施 南海:増発はしない予定だが、駅員は非番を動員して増員。事前の人出予想は2割増を見込んだ。 これに対して、11月26日の実績値では次のようになった。 阪急:高槻市駅、富田駅で平常の6割増。芦屋川駅で5割増。神戸線下り全体で5割増、同上り4割増。京都線は上下とも2割増。 阪神:全体で30 %増。常時5分ほどのダイヤ乱れが発生。 近鉄:全体で10 - 20 %増。生駒線は30 %増。上本町駅50 %増、近鉄難波駅30 %増。 京阪:全体で5 - 10 %増。国鉄線に近い京阪山科駅、浜大津駅では30 %増。 南海:南海本線、高野線で30 %増
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