開票と"contingent election"
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 19:01 UTC 版)
「アメリカ合衆国大統領選挙」の記事における「開票と"contingent election"」の解説
選挙人によってなされた投票の開票は、大統領選挙一般投票日と同日に行われた連邦議会選挙での改選を経た議員によって1月6日に開かれる上下両院合同会議で行われる。 合同会議は下院本会議場で行われ、議長席には上下両院の議長が立つが、両名のうち議事進行は上院議長である副大統領が行う。副大統領自身が候補者である場合も忌避されず、自ら議事進行を行う。合同会議では州ごとに開票結果が読み上げられ、その結果に対する異議の有無が問われる。議員からの異議があり、最初に申し立てた院の議員とは別の院の議員がその異議への同調を表明した場合は、上院議員が上院本会議場に引き上げて各院ごとに討論と議決がなされる。両院で異議を支持しない議決がなされると、再開された合同会議でその州の開票結果の承認を副大統領が宣言する。合同会議の席で開票結果への異議が上がらないか、あるいは異議に対して別の院の議員の同調が無い場合も、その州の開票結果が承認される。この過程を50州とDCについて行い、合計の投票結果を確定させる。副大統領は合計結果を宣言し、過半数の票を獲得した候補がいれば次期正副大統領として発表する。 選挙人票獲得数が過半数である候補者がいなかった場合には、俗に contingent election(英語版)(それぞれcontingentは臨時の・不慮の、electionは選挙、の意味がある)と呼ばれる、下院・上院がそれぞれ大統領・副大統領を選ぶ選挙が行われる。下院は、議員1人に1票ではなく、1州1票として大統領を候補者から選ぶ(ただし一般選挙において選挙人獲得数が上位3名となった候補者のみが候補となる)。下院による選挙は全州のうち3分の2の州から1名以上の議員が出席していることが必要であり、大統領は全州の過半数をもって選出される。なおコロンビア特別区は議席を持たないため、票を持たない。上院は議員1人に1票として副大統領を候補者から選ぶ(ただし一般選挙において選挙人獲得数が上位2名となった候補者のみが候補となる)。
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