開発と危機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 08:53 UTC 版)
パンタナルは生物多様性の宝庫であるが、農地や牧草地を開発するための野焼きを原因とする林野火災が多発しており、2020年時点で湿原の1割に相当する約1万9000平方キロメートルが焼失した。世界自然保護基金(WWF)ブラジルは生態系の破壊と煙害を警告し、自然保護団体や国際投資機関はブラジル政府に対策を求めた。ジャイール・ボルソナーロ大統領は2020年7月、アマゾン熱帯雨林とパンタナルで乾季が終わる11月まで野焼きを禁止する措置をとったが、一方で同年8月、その後も頻発する林野火災をメディアによる嘘呼ばわりしている。 「2019年アマゾン熱帯雨林火災」も参照 2021年12月、カルフール(フランスのスーパーマーケット)のベルギー法人は、アマゾンとともにパンタナルの環境破壊を問題視し、パンタナルで飼育された牛の肉を使用しているとみられるコンビーフ、ビーフジャーキー、高級部位のカット肉などを店頭から撤去すると表明した。
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