門弟の指導・育成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/18 07:39 UTC 版)
内田亨の指導のもとに育った有名な動物学者の数は大変多い。そのうち、浅沼靖(医学の立場から)、今村泰二(ミズダニ類の研究の引継ぎ)、江原昭三(農学の立場から)の3博士はそれぞれ異なるダニ群を専攻し、ダニ学会にとってかけがえのない存在となった。 内田享の系統動物学講座では、大学でゼミをすることももちろんあったが、内田の自宅で夜に行うことが多かった。たいてい夜7時頃に集まり、紅茶やお菓子が出され、動物の討論や漫談、それから欧米の学会の話などをすることが多かったが、時には内田は故人となった学者の話をすることもあった。12月のゼミナールは忘年会を兼ねて特に盛大で、この時は、内田の妻が自ら作ったフランス料理を食べたりすることもあったという。この時には北海道内にいる卒業生で遠く厚岸の実験所や函館にいる人たちも招かれた。 関心のある動物分野は幅広く、専門の無脊椎動物以外に鳥類や哺乳類に関する著作もある。
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