鏡 (村上春樹)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/25 09:13 UTC 版)
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初出 | 『トレフル』1983年2月号 |
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収録書籍 | 『カンガルー日和』(平凡社、1983年9月) |
1991年1月刊行の『村上春樹全作品 1979~1989』第5巻(講談社)に収録される際、加筆がなされた。
本作に対して国語の教科書に入れたいという申し出が2件あったという。村上は「恥ずかしいから」という理由で掲載を断ったと1991年の時点で述べているが[1]、実際にはその後採用されている。『精選国語総合』(東京書籍)、『新編 国語総合』(大修館書店)、『高等学校 国語総合』(明治書院)などに掲載された[2][3]。
英訳
タイトル | The Mirror |
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翻訳 | フィリップ・ガブリエル |
初出 | 『The Yale Review』2006年7月号 |
収録書籍 | 『Blind Willow, Sleeping Woman』(クノップフ社、2006年7月) |
あらすじ
来客は順番にそれぞれ怖い体験談を語っていった。最後に家の主人である「僕」も話をすることになった。
10年以上前の話だ。60年代末、「僕」は学園紛争の波に呑みこまれ大学に進むことを拒否する。高校卒業後は何年間か肉体労働をしながら放浪生活を送っていた。放浪の2年目の秋、新潟県の小さな町にある中学校に夜警の仕事を得た。それはその仕事の見回りのときに起こった。
廊下のまん中あたりにある玄関で、「僕」は暗闇の中で何かの姿が見えたような気がする。木刀を握りなおし懐中電灯の光をかざすと、光を投げかけた先に「僕」がいた。つまり、鏡だった。煙草を3回くらい吹かしたあとで、奇妙なことに気づいた。鏡の中の僕は僕ではなかったのだ。
脚注
- ^ 『村上春樹全作品 1979~1989』第5巻、付録「自作を語る」。
- ^ 大修館書店の国語教科書
- ^ 高等学校 国語総合【国総318】 - 明治書院
関連項目
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「鏡 (村上春樹)」の例文・使い方・用例・文例
- この眼鏡は調整する必要がある
- だれか私の眼鏡を見ませんでしたか
- 天体望遠鏡
- 曇った鏡
- 野鳥観察に双眼鏡を使うこと
- 2つの眼鏡
- 双眼鏡の焦点を合わせる
- 眼鏡1個
- 眼鏡をかけている
- 読むときには眼鏡が要ります
- 鏡のような海
- 皆さん,この鏡はそこの青いジャケットの女性が競り落としました
- 眼鏡はどこかと部屋中を捜し回った
- その猿は鏡の中の自分自身を珍しそうに眺めていた
- 「僕の眼鏡はどこ?」「知らないよ」
- 眼鏡のレンズが片方割れてしまった
- 彼女は鏡で自分の新しい髪型を見た
- 彼女は長いこと鏡に見入っていた
- ジェイソンは望遠鏡で火星を見た
- 彼は眼鏡をなくした
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