駄目になった王国とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 趣味 > 短編小説作品名 > 駄目になった王国の意味・解説 

駄目になった王国

作者村上春樹

収載図書カンガルー日和
出版社講談社
刊行年月1986.10
シリーズ名講談社文庫

収載図書村上春樹全作品 19791989 5 短篇集 2
出版社講談社
刊行年月1991.1


駄目になった王国

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/04 01:03 UTC 版)

駄目になった王国』(だめになったおうこく)は、村上春樹短編小説

概要

初出 『トレフル』1982年12月号
単行本 カンガルー日和』(平凡社、1983年9月)

あらすじ

駄目になった王国の裏手には小川が流れ、魚もいっぱい住んでいた。魚たちは王国が駄目になろうがどうしようが関係ないと考えて暮らしている。「僕」は小川で足を洗った。小川からは駄目になった王国の城壁と尖塔が見えた。

赤坂近くのホテルプールサイド[1]で本を読んでいたとき、隣りのデッキ・チェアに座っているのがQ氏であることに「僕」は気がついた。Q氏は大学時代の友だちで、その頃「僕」が住んでいたアパートの隣りの部屋に住んでいた。「僕」の570倍くらいハンサムで、性格も良い。服装の好みはとても良く、スポーツ・マンである。なかなか上手いピアノも弾く。

プールはとても静かだったので、Q氏と連れの女の子の話はいやでも耳に入ってきた。Q氏はテレビ局か何かのディレクターのような職についていて、女の方は歌手か俳優のようだった。女は番組をはずされることになり、現場の直接の責任者であるQ氏にそれを宣告する役目がまわってきたということらしい。

女はQ氏が持ってきたコーラの紙コップをQ氏にめがけて投げつけた。コカ・コーラの3分の2はQ氏にかかり、残りの3分の1が「僕」にかかった。

脚注

  1. ^ ホテルのプールについて、村上はエッセイの中で次のような意見を述べている。「僕が個人的に好きだったのは麻布プリンスホテルのプールで、今はもうなくなってしまったけれど、あそこは本当に感じの良いプールだった」(『THE SCRAP 懐かしの一九八〇年代文藝春秋、1987年2月、192頁)


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「駄目になった王国」の関連用語

駄目になった王国のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



駄目になった王国のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの駄目になった王国 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS