チーズ・ケーキのような形をした僕の貧乏とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 趣味 > 短編小説作品名 > チーズ・ケーキのような形をした僕の貧乏の意味・解説 

チーズ・ケーキのような形をした僕の貧乏

作者村上春樹

収載図書カンガルー日和
出版社講談社
刊行年月1986.10
シリーズ名講談社文庫

収載図書村上春樹全作品 19791989 5 短篇集 2
出版社講談社
刊行年月1991.1


チーズ・ケーキのような形をした僕の貧乏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/09 05:40 UTC 版)

チーズ・ケーキのような形をした僕の貧乏』(チーズケーキのようなかたちをしたぼくのびんぼう)は、村上春樹短編小説ないしはエッセイ。著者自身は「短い小説(のようなもの)」と呼んでいる[1]


注釈

  1. ^ 村上はゴダールの映画をよく比喩に用いる。『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』には次のような記述がある。「ちびは一言も口をきかずに、煙草の先端が燃えていくのをじっと見つめていた。ジャン・リュック・ゴダールの映画ならここで『彼は煙草が燃えていくのを眺める』という字幕が入るところだが、幸か不幸かジャン・リュック・ゴダールの映画はすっかり時代遅れになってしまっていた。」[3]
  2. ^ ゴダールに言及のあるその他の作品の例。「『だからといってわたしのことを嫌いになったりしないでね』とすみれは言った。彼女の声はジャン・リュック・ゴダールの古い白黒映画の台詞みたいに、ぼくの意識のフレームの外から聞こえてきた。」[4]
  3. ^ また、雑誌発表時の『羊をめぐる冒険』には次のような記述がある(単行本以降は別の表現に差し替えられた)。「海のかわりに埋立地と高層ビルが見えた。まるでジャン・リュック・ゴダールの『アルファヴィル』みたいな眺めだった。」[5]
  4. ^ ゴダールとは述べていないものの、別の短編で次のような比喩が見られる。「テレビ・カメラは静止したまま彼女の腰から上を我慢強い肉食動物のような視線でじっと捉えていた。アングルの移動もなければ、前進も後退もない。それはまるで一昔前のヌーベル・バーグ映画みたいな感じだった。」[6]

出典

  1. ^ a b スメルジャコフ対織田信長家臣団』朝日新聞社、2001年4月、読者&村上春樹フォーラム128。
  2. ^ 村上朝日堂の逆襲新潮文庫、21-22頁。
  3. ^ 『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』上巻、新潮文庫、旧版、226頁。
  4. ^ スプートニクの恋人講談社文庫、99-100頁。
  5. ^ 群像』1982年8月号、75頁。
  6. ^ 「彼女の町と、彼女の緬羊」 『カンガルー日和』講談社文庫、56頁。


「チーズ・ケーキのような形をした僕の貧乏」の続きの解説一覧


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「チーズ・ケーキのような形をした僕の貧乏」の関連用語

チーズ・ケーキのような形をした僕の貧乏のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



チーズ・ケーキのような形をした僕の貧乏のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのチーズ・ケーキのような形をした僕の貧乏 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS