銃後とは? わかりやすく解説

じゅう‐ご【銃後】

読み方:じゅうご

戦場後方直接戦闘携わっていないが、間接的に何かの形で戦争参加している一般国民。「—の守り

銃を執る人。武器を扱う将兵また、その精神をいう。

露軍も亦(また)ステッセル将軍以下—の勇士が」〈桜井忠温・銃後〉

[補説] 書名別項。→銃後


じゅうご【銃後】

読み方:じゅうご

桜井忠温長編小説大正2年(1913)刊。明治39年(1906)刊の「肉弾」の後編にあたる作品


銃後

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/21 09:27 UTC 版)

アメリカの第二次世界大戦での銃後のシンボル、ロージー・ザ・リベッターリベットのロージー)。国家総力戦において、戦場に行く男性の代わりに、女性が労働力として戦争を支える存在として重視された

銃後(じゅうご、: Home Front)とは、戦争の状況下で、戦場における銃の後ろ、すなわち前線に対して、直接の戦場ではない後方という意味で用いられる。

概要

第一次世界大戦以降の近代戦は、国家総力戦により戦線での兵力のみならず、戦線から離れた都市工業地帯にも戦略爆撃によって戦争の影響が大きく影を落とすこととなった。また、大量の火力と資源を消費することから、生産力と看做されていなかった女性や子供(子供は手が小さいため、第一次大戦時は薬きょうのプライマー作りに重宝された)が、兵力として徴用された男性の代わりとして機能することが要求された。

第二次世界大戦では、連合国枢軸国問わず多くの国が女性を労働力として重視し、軍需工場での生産のみならず、郵便配達、電車運転などのサービス業でも、男性の代わりとして女性が参加した。軍務においても、管理業務、通信業務、後方地域での運転などは女性が当てられることが多かった。どちらかというと女性の起用は連合国の方で広範囲であり、ナチス・ドイツに至っては、ドイツ人男性がほぼ完全雇用に近い状態になっても、捕虜や占領国からの徴用に頼ることが多く、ドイツ人女性の起用には消極的であった。

 劣勢となった日本では、逼迫した労働力不足は子どもの徴用まで招き、学徒勤労動員により子どもも労働力として位置づけられた。また、こうした生産基盤での統制を実施するために、経済の統制や、銃後におけるプロパガンダが重視された。

また、労働力としての女性の社会進出により、女性の労働環境が整備され、結果として社会における女性の地位向上につながった。

各国における銃後体制

関連団体

愛国婦人会特別会員章

関連項目

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