鉄道開通による旧宿場町の興隆と港町の没落
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/05 16:22 UTC 版)
「東北地方の経済史」の記事における「鉄道開通による旧宿場町の興隆と港町の没落」の解説
明治時代には鉄道が発展したため、陸上交通においても大量輸送が可能になり、なおかつ速達性が向上した。すると、それまで経済活動の主役だった日本海沿岸勢力(海上交通は、大量輸送は可能だが、速達性は低い)は、次第に地位を下げて行った。結果、東北本線などの鉄道が早くから発達し、北東北より人口も多く、関東にも近い南東北は、東北地方の政治や経済の中心地となって行った(→東北地方#人口)。 鉄道は江戸時代の街道沿いに建設されることが多かったため、宿場町に駅が設置されることがほとんどだった。そのため、ほとんどの宿場町は宿泊機能よりも商業機能が拡充し、江戸時代よりも繁栄した。しかし、蒸気機関車の登坂力の問題から、トンネルが建設されたり、街道と別のルートを取ったりしたため、いくつかの峠近くの宿場町には駅が出来ず、衰退していく宿場町も現れた。
※この「鉄道開通による旧宿場町の興隆と港町の没落」の解説は、「東北地方の経済史」の解説の一部です。
「鉄道開通による旧宿場町の興隆と港町の没落」を含む「東北地方の経済史」の記事については、「東北地方の経済史」の概要を参照ください。
- 鉄道開通による旧宿場町の興隆と港町の没落のページへのリンク