鉄道開通と千川堤の桜
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 13:09 UTC 版)
1915年(大正4年)に武蔵野鉄道(現・西武池袋線)が開通した。線路は江古田町を通っていたが江古田駅はまだなかった。武蔵野鉄道が開業準備を進めると同時に、近隣の村々は、線路の沿いの千川上水(現・千川通り)両岸に江古田から練馬駅まで7キロメートルにわたってサクラやカエデを植えた。そして現在の江古田駅南口交差点の辺り(旭丘1-75)に「千川堤植桜楓碑」という記念碑を建てた。その碑文によると、千川上水は長らく上水道として使われず、農業用水であったので、整備されず堤は荒れ水路は汚れていた。近隣の村々は協力してこれを整備し、サクラやカエデを植えて大正天皇の即位の大礼の記念にしようと考えた。植樹が完了したのは鉄道開通の前月であった。碑文には、鉄道の開通もあってこの地はますます慶福になるだろう、と記されている。
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