鉄筋の欠落
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/18 15:39 UTC 版)
1987年10月9日、香港特別行政区立法会タスクフォースは、1号機の原子炉の土台から316本の鉄筋が欠落しているという報告を受けた。全構造では8080本、1号機の原子炉のコンクリート土台には576本の鉄筋があるはずだったが、仕様を満たしていなかった。 1987年9月に発見されたが公表に至らず、香港返還以前の同年10月に香港で報道された。会社の関係者は、この事態は建築図面の「誤認」によるものだと説明した。 その後、不足している鉄筋を修復するための措置が講じられた。コンクリート5層のうちの最初の層の不足分を補うために2番目の層に追加の補強が適用された。香港特別行政区立法会の議員で土木技術者でもあったジャッキー・チェン(英語版)は、欠落している鉄筋が総数の「たった2パーセント」であるという事実に焦点を当てて問題を軽視しようとする試みを批判した。316本の欠落した鉄筋は原子炉の土台に局在し、576本のうちの55パーセントに相当するのである。 原子力科学者会報は1991年にこの問題について"Hong Kong fears Chinese Chernobyl"(香港は中国のチェルノブイリになることを恐れている)というタイトルで報告した。
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