鈴木勝 (歯学者)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 鈴木勝 (歯学者)の意味・解説 

鈴木勝 (歯学者)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/28 01:46 UTC 版)

すずき まさる
鈴木 勝
生誕 1903年明治36年)
福島県河沼郡柳津村(現:柳津町)
死没 1987年昭和62年)8月、84歳
記念碑 銅像千代田区 日本大学歯科病院[1]
国籍 日本
出身校 日大専門部歯科
東京医学歯学専門学校医学科
職業 日本大学総長
日本歯科医学会会長
任期 日本大学総長1969年9月 - 1984年8月
後任者 日本大学総長 - 高梨公之
日本歯科医学会会長 - 杉山不二
栄誉 勲一等瑞宝章[2]
テンプレートを表示

鈴木 勝(すずき まさる、1903年明治36年〉 - 1987年昭和62年〉)は、日本の歯学者医学博士[3]。第六代日本大学総長、第四代、第五代日本歯科医学会会長。

概要

会津路の峰、博士山の登山口[4]である福島県河沼郡柳津町大成沢に生まれる[2]

1921年大正11年)に旧制福島県立会津中学校(現・福島県立会津高等学校)を卒業し、日本大学専門部歯科へ進む。在学中に馬術部の創設に関わり、選手として京都若草大会(学生の部)で3位となる[5]。卒業後、専門部歯科助教授となり、放射線学教室を担当。教授に1943年(昭和18年)4月就任したが、より高度の知識と医学学位の取得を求め、1948年(昭和23年)には東京医学歯学専門学校(現・東京医科歯科大学医学科を卒業した[注 1]

その後、日大に戻り、歯学部教授兼学監、歯学部長、理事、総長を歴任。

1960年代、日大紛争時には理事として学生側との交渉を重ね、紛争が収束しつつあった1969年(昭和44年)には総長に選任された。 1984年(昭和59年)までの総長在任中に理事長を兼任し(1974年 - 1981年)、日大の制度・機構などの改革を推進する一方、学生数の適正化・教員の充実に努めた。総長就任は、5期15年の長期に亘った。1984年(昭和59年)日本大学名誉総長。

1971年(昭和46年)には日本大学松戸歯科大学(現・日本大学松戸歯学部)、同付属病院を開学、開院した[6]

松戸歯学部には鈴木の寄付金を基に鈴木奨学金が設けられ[7]、資料室には鈴木が収集した歯学関係の資料も収められている[8]。鈴木が理念とした「医学的歯学」は松戸歯学部の教育研究理念として受け継がれている。

日大以外の役職

など

なお鈴木は会津会会長[10]として会津地方出身者の中心的存在でもあった。後継会長は川島廣守である。

栄典

関連書籍

  • 河邉清治『河邊清治対談集 私の歯学概論』 医歯薬出版
  • 鈴木勝監修『歯学史資料図鑑 目で見る歯学史』 医歯薬出版

脚注

注釈

  1. ^ 日本大学医学部の新学制による医学部医学科への移行認可は1952年(昭和27年)、日本大学の歯科学位大学院開設は1956年(昭和31年)4月であり、1945年当時は無かった。歯科月報は昭和 39年(1964) 1月,日大歯学”. 2020年1月19日閲覧。

出典

  1. ^ 銅像 鈴木勝”. 2020年1月19日閲覧。
  2. ^ a b c d 柳津町 柳津今昔” (PDF). 2012年7月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年7月26日閲覧。
  3. ^ 国立国会図書館. “博士論文『肺結核症術後の肺容量に関する研究』”. 2023年4月6日閲覧。
  4. ^ 柳津町 会津路の神々の峰博士山” (PDF). 2012年7月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年7月26日閲覧。
  5. ^ 日本大学馬術部”. 2012年7月26日閲覧。
  6. ^ 沿革/日本大学松戸歯学部”. 2012年7月26日閲覧。
  7. ^ 奨学金詳細 /日本大学”. 2012年7月26日閲覧。
  8. ^ 松戸歯学部歯学史資料室”. 2012年7月26日閲覧。
  9. ^ ICD 国際歯科学士会”. 2012年7月26日閲覧。
  10. ^ 『会津会会報 第94号』「追悼 鈴木前会長」
  11. ^ 県外在住功労者知事表彰受賞者名簿”. 2012年7月26日閲覧。

参考文献

外部リンク

先代
永澤滋
学校法人日本大学理事長
1974年 - 1981年
次代
柴田勝治



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「鈴木勝 (歯学者)」の関連用語

鈴木勝 (歯学者)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



鈴木勝 (歯学者)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの鈴木勝 (歯学者) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS